「大相撲初場所」（１２日初日、両国国技館）

　大相撲初場所は初日を翌日に控え、１１日に両国国技館で１５日間の安全を祈願する土俵祭りと優勝額贈呈式が行われた。大関大の里（２４）＝二所ノ関＝は大銀杏（おおいちょう）を初披露。看板力士として新たな節目を迎えた。また、豊昇龍とともに初の綱とりに挑む大関琴桜（２７）＝佐渡ケ嶽＝も出席。優勝を重ねる決意を語り、最高位昇進に視線を向けた。

　琴桜が大の里とともに、優勝額贈呈式に臨んだ。次代を背負う両大関の登場に、ファンからは「どちらも頑張って～」と声援を受け、それに応えるように撮影では握手を交わす場面もあった。

　昨年九州場所で悲願の初優勝。優勝額に「目の前で見ることはなかなかないので、大きかったですね」と感慨深そうに語った。先代師匠で祖父の横綱琴桜は優勝５回。「何回やってもいいと思うので、一つでも多く、先代に負けないようにやっていきたい」と決意を口にした。

　今場所で２回目の賜杯となる連覇で横綱へ。元旦に行った先代への墓参りでは「目指すところは変わらない。しっかりそこを目標にやっていきます」と伝えたという。周囲の期待が高まる中、「目の前の一番に集中して、一番一番きっちりいい相撲を取っていく」と、落ち着いた様子だった。