“元世界1位ペア”福島、松本組が結成わずか4カ月ワールドツアーV

 「バドミントン・マレーシア・オープン」(12日、クアラルンプール)

 女子ダブルス決勝が行われ、福島由紀(岐阜Bluvic)、松本麻佑(ほねごり)組が、パリ五輪金メダルの賈一凡を擁する中国ペアに2-1で逆転勝ちした。昨年9月に組んだ“元世界1位ペア”が、結成わずか4カ月でワールドツアー初優勝を飾った。

 第1ゲームは17-21で奪われたが、第2ゲームから反撃。21-15で取り返すと、最終ゲームも21-15で押し切った。

 福島と松本は、かつて世界1位を争ったライバル同士。福島は、広田彩花(岐阜Bluvic)と組んで世界1位を経験し、松本は永原和可那(北都銀行)とのペアで18年から世界選手権を2連覇した。

 ライバル同士が手を結んだのは、昨夏のパリ五輪後。それぞれのペアの解散時期が重なった縁があり、同9月末に“世界1位ペア”が電撃結成された。

 177センチの長身を生かした高い打点の強打が武器の松本と、粘り強いラリーを展開できる鉄壁の守りを強みとする福島。デビュー戦となった昨年11月の熊本マスターズで、いきなり準優勝を果たした。

 同12月の全日本総合選手権は準決勝で敗退したが、松本は「まだ始まったばかり。未来に期待しかない」と前を向いており、その言葉通り、1カ月後に開催されたワールドツアーで最も格付けの高い「スーパー1000」に設定されたマレーシア・オープンで頂点に立った。

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