「君こそグッドルーザー」 錦織圭に2セットリードから敗れたモンテイロの行動に寄せられた称賛の声
「テニス・全豪オープン」(12日、メルボルン)
男子シングルス1回戦で、元世界ランキング4位で現74位の錦織圭が4年ぶりに出場し、世界ランク106位のチアゴ・モンテイロ(ブラジル)相手に2セットダウンの絶体絶命の状況から大逆転勝ちを収めた。
4時間を超えた大熱戦。マッチポイントからモンテイロのリターンがネットに当たった後にアウトになると、錦織は上空を見上げながら、何度も両拳を握って勝利を喜んだ。
一方、2度もマッチポイントを握りながら、股関節の違和感が影響したのか、まさかの大逆転負けを喫したモンテイロ。ストレート勝ち目前から地獄に落とされる形となったが、潔く敗北を受け入れると、素早くネット前に移動し、表情には悔しさを見せず、笑顔で錦織の勝利をたたえた。そして何度も錦織の左肩に手を伸ばして声をかけ、今後の健闘を祈る場面があった。
このシーンにネットでは「君こそ素晴らしきグッドルーザー」「本当は心底悔しいだろうにね」「負けて怒りや悔しさを見せないところ見習いたいな」「敗者の鏡」「自分だったらあんな笑顔できない」「人間ができてるんだろうな」といった称賛の言葉が寄せられている。