エース秋本美空が導いた!共栄学園19大会ぶり春高V 圧巻35得点 元日本代表の母・愛さん涙

 優勝を果たし、歓喜する共栄学園・秋本美空(左)ら(撮影・金田祐二)
 娘の秋本美空の優勝に涙がとまらない母・愛さん
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 「バレーボール・全日本高校選手権・決勝、共栄学園3-0下北沢成徳」(12日、東京体育館)

 決勝が行われ、女子はノーシードの共栄学園が19大会ぶり3度目の優勝を果たした。エース秋本美空(みく、3年)が35得点をマークし、下北沢成徳との東京対決を3-0で制した。下北沢成徳は2大会連続の準優勝。男子は駿台学園が東福岡を3-0で下し3大会連続4度目、高校総体、同校主体で出た国民スポーツ大会に続くタイトルとなった。東京勢の男女同時制覇は8大会ぶり。大会は2009年までの高校総体の記録を引き継ぐ。

 無冠のホープが、ついに頂点に立った。秋本が圧巻の35得点で、共栄学園を19大会ぶりの優勝に導いた。客席で応援した元日本代表の母、愛さん(旧姓大友)に成長した姿を見せ「日本一になれて世代ナンバーワンエースと誇りたい」と自賛した。

 相手は今大会や高校総体の東京予選で敗れた下北沢成徳。主将として「楽しんで悔いのないよう全力でやろう」と仲間を鼓舞した。コート中央から最高到達点3メートルに達する強打を決め続け「ブロックの上から打ち分けることができた」と、激しいマークをものともしなかった。

 高校では中学時代に経験がなかったというレシーブにも取り組み、好守を連発。母からは「自信を持って打て」と精神面で助言を受けてきた。184センチの長身を誇る逸材は代表に登録された経験を持ち、日本女子バレーの将来を背負うことが期待される。

 「出られたら次の五輪に出たい」。18歳のサラブレッドが、3年後のロサンゼルス五輪へ大きな目標を思い描いた。

 ◇秋本美空(あきもと・みく)2006年8月18日、神奈川県出身。母は2012年ロンドン五輪銅メダリストの愛さん(旧姓大友)。小学2年で競技を始め、共栄学園中3年では全国中学大会で優秀選手に選ばれた。22年から世代別の代表に選出され、共栄学園高1年時の23年には日本代表候補に登録された。184センチ。ポジションはアウトサイドヒッター。最高到達点は301センチ。

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