女王強し3連覇!早田ひな 張本美をストレー倒 石川佳純以来の偉業 パリ五輪左手首負傷から「うまさ」追求し復活

 記念撮影する早田ひな(左)と伊藤美誠
 優勝し喜ぶ早田ひな(撮影・金田祐二)
2枚

 「卓球・全日本選手権」(26日、東京体育館)

 女子決勝は、パリ五輪銅メダリストの早田ひな(24)=日本生命=が張本美和(16)=木下グループ=を4-0で退け、3年連続4度目の優勝を果たした。3連覇は2014~16年の石川佳純以来、6人目。準決勝では大藤沙月(ミキハウス)に4-0で快勝した。男子決勝はパリ五輪代表補欠の17歳、松島輝空(そら)=木下グループ=が篠塚大登(愛知工大)を4-1で破り、初優勝。準決勝では昨年覇者の張本智和(智和企画)に4-1で勝ち、パリ五輪代表2人を撃破した。

 女王は強かった。パリ五輪で痛めた左手首に懸念を抱きながらも、早田が張本美にストレート勝ちし、2016年の石川佳純以来の3連覇。「ここまで来ることができて、全てを出しきれたことのうれしさが勝っています」。最後の1点はネットインだったため喜びは控えめだったが、一息つけば、頭の上でハートをつくる『ひなポーズ』で歓声に応えた。

 一切の隙がなかった。第1ゲームは0-2から9連続得点。第2ゲームは決死に食らい付いてくる張本を中盤で砕き落とした。第3ゲームも粘られたが、強烈なカウンターで一閃(いっせん)。10-11から逆転勝利すると、第4ゲームは11-6と圧倒した。

 パリ五輪後は、復帰戦となった昨年11月のWTTファイナルを含む3大会に出場したが、わずか1勝。今大会は「諦めるところは諦める」と割り切って臨んだ。その中でも6試合を勝ち抜き、復活Vを達成できたわけは「うまさ」の追求だった。

 「強さだけだとに手に負担がかかる。4-0で逃げ切るために相手の読みを外したりするのが重要だと思った。そのうまさが今回はあった」。1日の練習時間は負傷する前から1、2時間減らした3時間半に。減らした分を戦術面の勉強などに充て「うまさ」を磨いた。

 さらなる進化を目指すが「パリ五輪までの自分には戻れない」と早田。「『シーズン1』がパリ五輪の早田ひな。ここからが『シーズン2』の始まり。上がっていくだけだと思うので、ケガと向き合いながら頑張っていきたい」。3年後のロサンゼルス五輪での頂点へ。卓球界の女王が新たなフェーズに突入した。

 ◆早田ひな(はやた・ひな)2000年7月7日、北九州市出身。4歳で卓球を始め、希望が丘高1年のときにインターハイで優勝した。全日本選手権は20年にシングルスで初優勝。23年にシングルス、ダブルス、混合ダブルスの3冠に輝いた。同年の世界選手権はシングルスで銅、張本智和との混合ダブルスは銀メダル。パリ五輪はシングルスで銅メダル、団体では銀メダルを獲得した。167センチ。

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