豊昇龍 29日に横綱伝達式 口上「楽しみに待っていて」土俵入りは叔父の朝青龍と同じ雲竜型に

 横綱伝達式を翌日にひかえ、報道陣に笑顔で話す豊昇龍
 横綱昇進伝達式で口上を述べる新横綱照ノ富士(右中央)=2021年7月、伊勢ケ浜部屋
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 大相撲の大関豊昇龍(25)=立浪=が28日、東京都台東区の部屋で取材に対応した。29日午前に東京・両国国技館で行われる日本相撲協会の春場所(3月9日初日・エディオンアリーナ大阪)番付編成会議と臨時理事会で、第74代横綱昇進が正式に決定する。決定後に協会からの使者を迎え、部屋で行われる昇進伝達式に向けた心境を明かした。

 第74代横綱が誕生する注目の伝達式。過去73人の横綱の口上は、大相撲の歴史を彩る名言に満ちていた。

 豊昇龍は口上の文言を、師匠の立浪親方(元小結旭豊)と話し合って決めたという。「言わないよ。楽しみに待っていてください。わくわくするのと同じくらい緊張もある」と、笑みを交えて語った。

 優勝22回を誇る貴乃花が第65代横綱となった伝達式の口上で用いた「不撓(ふとう)不屈」「不惜身命(ふしゃくしんみょう)」から四字熟語が一般化。豊昇龍は大関昇進時に「気魄一閃(きはくいっせん)の精神で努力いたします」と語っており、今回も新たな名言が期待できそうだ。

 気になる横綱土俵入りは、立浪部屋が属する出羽一門の横綱が代々継承してきた雲竜型になることが濃厚。叔父の朝青龍と同じとなる。30日に行う綱打ちと土俵入りの練習では、一門で唯一の元横綱となる武蔵川親方(元横綱武蔵丸)の指導を受ける見通しだ。31日に明治神宮で奉納土俵入りを披露する。

 初場所では優勝決定ともえ戦を制し、12勝3敗で2度目の制覇を果たした豊昇龍。初土俵から所要42場所での昇進は年6場所制となった1958年以降では6番目の速さ。一人横綱の照ノ富士が初場所中に引退したが、1993年初場所以来、32年ぶりの横綱空位は免れた。

 「朝青龍のおい」が枕ことばになってきたが、同じ地位に就くことで世間の見方も変わるだろう。「誰かのマネをするのではなく、コレが僕だと見せたい」という信念を体現させるため、まずは口上で豊昇龍らしさを発揮していく。

 ◆豊昇龍智勝(ほうしょうりゅう・ともかつ) 本名スガラグチャー・ビャンバスレン。1999年5月22日生まれ、モンゴル・ウランバートル出身の25歳。スポーツ歴は柔道、サッカー、バスケットボール、バレーボール、レスリング。日体大柏高に留学後にアマチュア相撲。初土俵は18年初場所。しこ名の由来は師匠・立浪親方(元小結旭豊)の現役時代の旭豊から「豊」をもらい、叔父の朝青龍から「しょうりゅう」をつけ、「しょう」は朝青龍の「青」ではなく、昇進するように「昇」をあてた。好物は肉。愛称はビャンバ。身長188センチ、体重149キロ。血液型AB。幕内優勝2回、三賞3回(敢闘賞1、技能賞2)

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