新横綱の豊昇龍 伝達式で“日本の母と弟”も感激!「夢のよう」「かっこよかった」

 日本相撲協会は29日、都内で臨時理事会と春場所(3月9日初日・エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、大関豊昇龍(25)=立浪=の第74代横綱昇進が正式に決定した。

 都内の立浪部屋で行われた伝達式には、“日本のお母さん”と慕う久保田るりさん(千葉県柏市在住)、るりさんの息子で“日本の弟”と親しくするダウン症の輝哉(てるちか)さん(17)も見守り、撮影などで交流を深めた。

 2019年に当時十両だった豊昇龍と、小6の輝哉さんが出会った。スポーツをやらせたかったるりさんが、ようやく見つけた通い先が、永井明慶氏が代表を務める市内の相撲クラブ「柏相撲少年団」だった。

 豊昇龍は高校時代、柏日体(現日体大柏)の相撲部で永井氏の指導を受けた。角界入り後も度々、同少年団の稽古に顔を出していた。

 この日、伝達式を終え、るりさんは「本当に夢のよう。立派でしたね」と語り、輝哉さんは「かっこよかった」と思いを伝えた。

 豊昇龍は初めての出会いを「覚えています。『おう!』と言われました。この子もね、一生懸命相撲を頑張っている。自分から言って相撲をやるのはスゴイと思います」と述懐。初場所で優勝後のパレード車では、輝哉さんと同乗した。

 豊昇龍は「パレードは約束していました。今度優勝したら絶対隣に乗せてやるって。毎回会う度に『いつ乗せるの』って。やっとできて良かった」とほほ笑んだ。

 大関となった豊昇龍がテングになっていると判断した際、るりさんは叱りつけた。直近では昨年初場所で休場した際、開き直った態度に厳しい言葉を投げかけたという。

 豊昇龍は「間違えていることを間違えていると、言ってくれるのはありがたい」と感謝。横綱となり、遠慮されることも考えられるが「言われなくなったら悲しくなってしまう」と自身を律していた。

 この日の伝達式では大関昇進時と同様に「気魄一閃(きはくいっせん)」に言葉を使用。「謹んでお受け致します。横綱の名を汚さぬよう気魄一閃の精神で精進いたします。本日は誠にありがとうございました」と口上を述べた。

 大関昇進の伝達式と同じ四字を、横綱昇進の口上で再び使用。近年の前例では日馬富士の「全身全霊」がある。

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