女子団体追い抜き日本が銀メダル オランダとの差2秒46で完敗 今季4戦全敗の結果に堀川「すごく悔しい」
「スピードスケート・世界距離別選手権」(14日、ハーマル)
女子団体追い抜きの日本(高木、佐藤、堀川)は2分58秒55で銀メダルだった。オランダが2秒46差で制した。男子500メートルは森重航(オカモトグループ)が34秒54の5位、新濱立也(高崎健康福祉大職)は6位。イエニング・デボー(オランダ)が34秒24で優勝し、ジョーダン・ストルツ(米国)は0秒14差の2位で3連覇はならなかった。女子500メートルは吉田雪乃(寿広)が37秒95の6位で、稲川くるみ(光文堂インターナショナル)は16位。フェムケ・コク(オランダ)が37秒50で頂点に立った。男子団体追い抜きの日本(蟻戸、佐々木、土屋陸)は4位。
改めて力の差を見せつけられた。女子団体追い抜きの日本は、オランダに2秒46も離される完敗。宿敵にはワールドカップ(W杯)を含めて4戦全敗でシーズンを終えた。銀メダルを手にしてもメンバーの表情は一様に渋く、チーム最年少で21歳の堀川は「すごく悔しい」と肩を落とした。
スタート直後からミスが出た。先頭の高木の加速に最後尾の堀川が遅れる。隊列がまとまるまでに時間を要し、スピードに乗り切れないままゴール。エースは「完全に私のコントロールミス。気負いがあったのかな」と、ばつが悪そうだった。
約2週間前のW杯最終戦ではオランダに最接近し、手応えを深めていた。だが今大会にピークを合わせた女王は別格。3000メートル優勝のベーネら実力者が並び、地力の違いは明らかだった。
日本は金メダルに輝いた2018年平昌五輪前後、ナショナルチーム(NT)を土台に磨いた緻密な連係で活躍。現在は高木、佐藤がNTを離れ、3人で脚を合わせる時間は少ない。高木は「伸びしろはある」と言うものの、個人能力の差を埋める方策は見えない。看板種目の復活へ模索は続く。


















