フォルティウスが初戦黒星 韓国に惜敗 ミラノ五輪出場枠獲得へ上位必須も悲愴感なし 吉村「次の試合に生かせる」

 「カーリング・女子世界選手権」(15日、議政府)

 来年のミラノ・コルティナ五輪の出場枠がかかる大会が開幕し、1次リーグが行われた。世界ランキング5位で日本代表のフォルティウスは、同3位の韓国と対戦し、延長の第11エンドに2失点し、8-10で敗れた。16日はイタリア(同8位)、中国(同17位)と2連戦する。1次リーグは出場13カ国が総当たりで争い、上位6チームが突破。決勝は23日に行われる。

 黒星発進も悲愴(ひそう)感はなかった。日本は延長エンドにもつれ込む大接戦の末、韓国に惜敗。スキップの吉村紗也香は「私のショットを決められなくて勝ちきれなかった」と悔やみつつ、「この試合で(氷の)情報をたくさん得た。次の試合に生かせる」とうなずいた。

 第2エンドからいきなり4点を奪われる苦しい展開。ただ、第3エンドでサード小野寺佳歩の好ショットなどで3点をすぐに奪い返すと、その後も得点を重ね、7-8から第10エンドで同点に追い付く粘りを見せた。

 2年間の成績に応じた獲得ポイントでミラノ・コルティナ五輪の出場枠獲得がかかる世界選手権。SC軽井沢クが出場した昨年大会は11位に沈んでおり、今大会で五輪切符を得るには、表彰台に迫る上位が必要となる。

 初戦は落としたが、1次リーグは出場全13チームの総当たりのため、まだまだチャンスは十分。イタリア、中国と対戦する16日へ向けて、吉村は「今回の良いテンポ感を維持しながら、前半のショットをうまくつないで(いきたい)。次の試合に向けて調整できれば」と力を込めた。

 ◆カーリングのミラノ・コルティナ五輪への道 参加10カ国のうち1枠は開催国のイタリアが保持。残り9枠のうち7枠を2024、25年世界選手権で獲得できる「オリンピックポイント」の合計で決め、残り2枠は五輪最終予選(12月6~19日、カナダ・ケロウナ)で争われる。日本は男女いずれも24年世界選手権で11位、獲得オリンピックポイントは3点だった。五輪切符を獲得するため、まずは今大会で表彰台に近い上位が求められる。五輪に派遣される日本代表は、女子はフォルティウス、ロコ・ソラーレ、SC軽井沢クの3チームで争う日本代表候補決定戦(9月10~14日、稚内みどりスポーツパーク)で決まる。

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