女子テニス界レジェンドが大谷翔平の本塁打目撃で興奮「本当に完璧」 ド軍共同オーナー・81歳キングさん「人として最高、スタメンで出続けて」
女子テニス界のレジェンドで、米大リーグ・ドジャースの共同オーナーの1人であるビリー・ジーン・キングさん(81)が21日、都内で取材に応じた。
東京ドームで行われたドジャースの開幕シリーズを観戦するために来日しており、19日の第2戦では大谷翔平選手(30)の今季1号ホームランも目撃。「(スマートフォンで)ビデオも撮っていたわ。もう最高」と興奮気味に振り返り、自身もトップアスリートだっただけに「やっぱり極めた人はバッターボックスでの距離の測り方や、いろいろなこだわりを持っていて、しっかりと(最後まで)ボールを見てコンタクトしているという点でも本当に完璧」と感嘆の声を上げた。
キングさんは幼少期に野球やソフトボールに親しみ、元大リーグ投手のランディ・モフィット氏を弟に持つなど野球にも精通している。大谷については「もう人として最高。お子さんが産まれるのもすごく楽しみにしている。奥さんも本当に素敵で」と、バスケットボールのシュートを打つジェスチャーをしながらうなずき、「(愛犬の)デコも!」と笑った。
大谷の豪快なバッティングだけでなく投手としても期待を込め、「全てが楽しみ」とキングさん。「とにかくケガがないように健康第一で、まずはずっとスタメンで出続けられるようにしてほしい。健康にやれれば、もう一度頂点(ワールドシリーズ制覇)までいけるでしょう」と親指を上げた。
また、自身の名前が冠となった女子テニスの国別対抗戦ビリー・ジーン・キング(BJK)杯のファイナル予選が4月、東京・有明コロシアムで開催される。自身も選手、代表監督として出場経験もあるキングさんは、常に16~17個を持ち歩いているというメガネから日本に合わせて赤いフレームのものを選んで着用したことを明かし、「国を代表して戦うのは特別なこと。ぜひ(会場を)満員にしてほしい」と観戦を呼びかけた。
◆ビリー・ジーン・キング 1943年11月22日、米国カリフォルニア州出身。1960年から女子テニスプレーヤーとして活躍し、四大大会でシングルス通算12度の優勝を誇るなど、トッププレーヤーとしていた時代を築いた。現役中から男女同権運動に尽力し、73年には女子テニス協会(現WTA)を設立。87年に国際テニス殿堂入り。引退後は96年アトランタ五輪、2000年シドニー五輪では米国女子代表の監督を務めた。右利き。164センチ。