フィギュア 佐藤駿が270・56点 納得の演技に笑顔 「自分でも成長が実感できた」
「フィギュアスケート・世界選手権」(29日、ボストン)
男子フリーが行われ、SP5位発進だった佐藤駿(エームサービス)は179・30点とし合計270・56点だった。表彰台は逃したものの、昨年末の全日本では7位に終わる悔しい結果から挽回し「気持ちを切り替えて、この大会で何か自分にとってプラスになるようにと思って、最後まで全力で演技しました」と振り返った。
冒頭の4回転ルッツを完璧に決め、次々とジャンプをこなした。途中の4回転トーループは着氷が乱れ減点となったが、その後は連続ジャンプも成功。演技後には力強いガッツポーズが飛び出した。
来年のミラノ・コルティナ五輪の出場枠が懸かる今大会。日本人上位2人の順位合計が「13」以内であれば、最大の3枠を獲得できる。大舞台で全力を出し切った佐藤は「すごい緊張があった。緊張を通り越して怖さがつらかったが、その中でもこういった演技ができたのはうれしいことですし、自分でも成長が実感できたので、来シーズンに向けて、さらにジャンプの質を高めていけたら」と力を込めた。