五輪2連覇王者・阿部一二三は準決勝欠場 左肘に違和感で「大事をとった」五輪以来8カ月ぶり復帰戦で初戦は快勝「僕的にはいいスタートが切れた」
「柔道・全日本選抜体重別選手権」(5日、福岡国際センター)
6月の世界選手権(ブダペスト)代表選考会を兼ねて行われた。男子66キロ級1回戦では、昨夏のパリ五輪で2連覇を果たした阿部一二三(パーク24)が復帰戦に臨み、中島瑞貴(九州電力)に優勢勝ちを収めた。
ただ、1回戦終了後に準決勝を欠場することが発表された。準決勝は不戦敗となり、個人戦では2019年8月の世界選手権準決勝の丸山城志郎戦以来5年8カ月ぶりとなった。中島の腕ひしぎをこらえる場面で左肘に違和感が生じたようで「左肘の関節に違和感があって大事を取った」と説明。「100%納得いく状態ではなかったけど、この大会にモチベーションを合わせるのがしんどかった。そこをしっかり持ってこれて、体重も落とせたので、ここから調整していける。だから僕的にはいいスタートが切れたのかなと思う」と、前向きに話し、4月29日の体重無差別の全日本選手権に向けては「階級がやっぱり上なだけあって、怪我は気にしないといけない。全日本選手権がすべてではない。やっぱり今年の大一番は世界選手権だと思ってる」と慎重に話した。