序二段の若戸桜さんが病死 外陰部え死性筋膜炎のため 豊昇龍「残念」春巡業稽古中に黙とう
日本相撲協会は15日、大相撲の序二段力士、若戸桜こと沢田剛(さわだ・つよし)さんが14日午後2時43分に外陰部え死性筋膜炎のため茨城県内の病院で死去した、と発表した。33歳。北九州市出身。葬儀・告別式は未定。
沢田さんは式秀部屋に入門し、07年春場所初土俵。最高位は東序二段3枚目。3月の春場所は西序二段52枚目で3勝4敗だった。関係者によると、4月になって体調が急変したという。
この日、東京・大田区総合体育館で行われた春巡業では、境川巡業部長(元小結両国)の提案で、稽古中に土俵を囲んだ関取衆と親方が黙とうを行った。式秀部屋からは三段目の赤虎、序二段の豪鬼神が横綱豊昇龍の付け人として参加していたが、兄弟子の訃報を受け、巡業を離れた。
豊昇龍は「同じ力士、協会の仲間。亡くなったのは本当に残念」と語った。現役力士の死去は21年4月に急性呼吸不全で亡くなった三段目の響龍以来。