SC軽井沢クラブは涙の終戦 4人抱き合い号泣 王手から連敗で五輪消滅も上野美「自分たちを誇りに」平均年齢22歳、フォル、ロコの強豪相手に大健闘も
「カーリング・ミラノ・コルティナ五輪最終予選代表決定戦」(14日、みどりスポーツパーク)
女子決勝の第3戦が行われ、24年日本選手権優勝のSC軽井沢クラブは、25年日本選手権優勝のフォルティウスに敗れ、1次リーグの結果を含めた直接対決の対戦成績を2勝3敗とされ、代表切符獲得を逃し、悲願の五輪出場の道が断たれた。
第1エンドはブランクで、第2エンドはなんとか相手を1点にとどめた。
すると第3エンド、複数得点は難しいかと思われたが、スキップ上野美が投じた最終投は外側の相手の石2つを経由する形でハウス中央へ。中央にあった相手のナンバー2をはじき、見事に2点を獲得。ミラクルショットにサードの上野結が会心のガッツポーズを繰り出し、「ふぉう!」と叫んだ。
ただ、第5エンド、相手にプレッシャーをかけきれない展開となると、3点のビッグエンドを作られ、前半を2-4で折り返した。
第9エンドに2点を奪って、5-5で最終エンドに。不利な先攻でフォルティウスに点を奪われ、終戦となった。
試合後、上野美は「自分たちを誇りに思う。普段とは違うプレッシャー、空気感の中で勝利を掴みにいく姿勢を貫くことができたのはカーリング人生に繋がる」と前を向き、「もっともっと大成長して日々精進したい」と未来を見据えた。
最後はメンバー全員で抱き合い、涙止まらず。長く日本のカーリング界をけん引してきたロコ・ソラーレ、フォルティウスを相手に、平均年齢22・75歳の若さと勢いで対抗してきたが、新たな時代を築くことはできなかった。それでもスキップの上野美優が24歳、サードの上野結生が22歳、リードの金井亜翠香が24歳、セカンドの三浦由唯菜が21歳。堂々たる戦いぶりで、30年五輪への可能性を示した。





