堂々6位の中島佑気ジョセフ、先駆者高野進氏への想い「高野先生は英雄。いつか絶対に、と」レジェンドからの「ありがとう」に「踏み出せた」【世界陸上】
「陸上・世界選手権・男子400メートル決勝」(18日、国立競技場)
日本勢34年ぶりのファイナリストとなった日本記録保持者の中島佑気ジョセフ(23)=富士通=は6位。同種目史上初のメダル獲得はならなかったが、91年高野進の7位を上回る日本人最高順位を記録した。
雨が降る中、大外9レーンからスタート。準決勝同様、序盤から力をためながら食らいついていくと、直線で力強く追い込み。ゴール直前でパターソン(米国)を交わし、6位に食い込んだ。
レース後、中島は日本勢最高順位に「感慨深い。高野先生は英雄ですし、日本の400メートルを切り拓いてきた偉大な先人。いつか絶対に僕が超えないといけないと思ってきて、34年ぶりに。絶好の機会をものにできたのは嬉しい」と、喜びを噛みしめた。
決勝進出後、高野氏は自身のXで「ジョセフありがとう!決勝応援してます」とつづった。中島は「ありがとうっていってくれて。高野先生の記録に並ぶことができた。400を活気ある種目にするために踏み出せたなと。勝手にありがとうという言葉をそう捉えた。うれしかった」と、語った。
◇中島佑気ジョセフ(なかじま・ゆうき・じょせふ)2002年3月30日生まれ、東京都出身。城西大付城西高から東洋大を経て富士通所属。24年パリ五輪代表。22年オレゴン、23年ブダペスト世界選手権代表。今大会予選で日本記録の44秒44を出した。





