初優勝の安青錦 大関昇進確実にも「もう1つ上の番付がある」賜杯の重さは「思ったより重かった」

 「大相撲九州場所・千秋楽」(23日、福岡国際センター)

 関脇安青錦が優勝決定戦で横綱豊昇龍を下し、初優勝を飾った。ウクライナ出身力士では初。歴代4人目となる新関脇での栄冠で、来場所の大関昇進を確実にした。初土俵から所要14場所での大関昇進は年6場所制が定着した1958年以降1位(付け出し除く)の琴欧州の同19場所を大幅に上回り最速となる。

 安青錦は優勝インタビューで「素直にうれしいです。自分らしく下から相撲を取れたらいいなと思って臨みました。決定戦、もちろんいつも緊張してる。自分らしい相撲がとれてよかったです」と淡々と語りながら、優勝決定の瞬間の歓声については「あんまり信じられなかったので、聞こえなかったです」と少しほほ笑んだ。

 優勝を決めた後、付き人と抱き合った時には目には込み上げるものがあった。「ずっと目標にしてきたこと。すごくうれしかった」と明かし、賜杯の重さを問われると「思ったより重かった」と館内の笑いを誘った。

 3年前の来日から一気の出世。「師匠が言っていることをしっかりやってきた。その結果」と語り、新入幕から5場所連続2桁勝利の要因についても「自分でもあんまりよく分かってない」と率直に明かした。

 大関昇進も確実に。「うれしいですけど、もう1つ上の番付がある。それを目指していきたい。今場所に負けない結果を出せるように頑張ります」と、見据えた。

 優勝決定戦では横綱の鋭い立ち合いを受け止め、前に出ると、素早く背後をとって、送り投げで土をつけた。これで対豊昇龍は4連勝とした。所要14場所での初優勝は歴代2位のスピード。21歳8ケ月での優勝は歴代4位の年少記録となった。

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