露天風呂から転落、麻痺残る柔道・山下泰裕氏「立ち上がる時に」意識失い2m下に…車イスで「報ステ」取材受け決意語る

 1984年ロサンゼルス五輪柔道男子無差別級金メダリストで、約3年前に頸髄(けいずい)損傷の大けがを負った日本オリンピック委員会(JOC)前会長の山下泰裕氏(69)が、松岡修造氏の単独インタビューに応じた模様が21日、テレビ朝日「報道ステーションで」で放送された。事故の影響で首から下がほぼ麻痺(まひ)状態となり、懸命なリハビリを続けている。現在、首から上と左手の一部しか感覚がないことも説明された。

 山下氏は昨年11月、母校・東海大の湘南キャンパスで教壇に復帰している。

 事故が起こったのは、JOC会長在職中の2023年10月29日。プライベートで箱根の温泉を日帰りで訪れ、露天風呂に入っていた時のことだった。「あとで分かったんですが、ヒートショックです。露天風呂の一番端っこに座ってたから。息子に『そろそろ上がるぞー』と言って立ち上がる時に…、そこから意識がブツッと切れて」。意識を失い、約2メートル崖下に転落したのだった。

 首の骨の中心にある頸髄を損傷。2年間の入院生活で、腰骨を頸椎に移植するなど2度の手術を受けた。

 事故について、山下氏は「またひとつの自分の運命なのかな」と語り、「周りの人が想像しているよりは、現実を受け入れることはできたと思います」。車イスの今の姿をテレビカメラの前で見せることについては、「命が残った。その意味とは何なのか。いろんな人の力は借りるけど、自分ができることの意味を考えていくことが、首の皮一枚で命が残った私の務めだろう、と(思います)」と話した。

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