たぬかな 戦術変化で気付いた“キャラ愛” 防御磨いたため攻撃面ワンパターンに
大阪に拠点を置くeスポーツチーム「サイクロプス大阪」を応援する月イチ企画。今回の「月刊たぬかな」ではコンボブレーカー、HizaMattariCup2019(以下HMC)、TaipeiMajorを振り返る。戦術の変化を経て自身の“キャラ愛”に気付いた。
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-ポイントを獲得したロックンロールコリアから意気込んだコンボブレーカーでは振るわなかった。
「ロックンロールコリアの勢いに乗りたかったですが、コンボブレーカーは残念な結果で悔しかったです。プールの決勝の時に『ギリギリで負けてしまった』ことを引きずってしまい、次の試合に切り替えられませんでした」
-その後の大会は好成績が続いた。
「団体戦のHMCは仲間のおかげなのはもちろんですが、倒したい相手に勝って優勝することができました。韓国のプロで去年のワールドツアーファイナルで準優勝したQudans(クダンス)選手に勝てたことがめちゃくちゃうれしかったです。勝ったこともそうでしたが、ただただ楽しかったです。その後のTaipeiMajorでは、キャラ相性の悪いギガースを使う用心BΩY(ようじんボーイ)選手に2戦目で当たってしまい、『キャラ相性が悪いのならいろいろ試してみよう』と試してみたことがうまくいって勝つことができました。これはとても大きかったですね」
-戦術の変化とキャラのこだわりとの折り合い。
「防御面を磨いたことで堅い立ち回りになり、レベルが下の相手には負けなくなったが、攻撃面の引き出しが少なくなりワンパターンになってしまっていた。今は少しずつ使える技を増やしている途上。また、使っているキャラが攻撃系のキャラなので周りから『向いてないから変えた方が良いのでは』といわれることも多いし自分でもそう思うが、強いキャラを試してみて『楽しくない』と感じた。これまで無いと思っていた“キャラ愛”があることに気付いたし、まだまだ今のキャラの良さを引き出せるはずなので引き続き使っていこうと思います」
-仲間の結婚式があった。
「GO1さんの結婚式がありました。GO1さんうれしそうでしたねえ。新郎側で出席していたサイクロプスの選手が新婦の友人にやたらモテているのを見て『プロゲーマーも少しずつ認知されているのかな』と思いましたね」
-今後の目標は。
「プロとして賞金も欲しいが、ファイナルに出るためのポイントが一番欲しい。ポイントを狙える大会に出場していきます」
◆たぬかな(本名谷加奈=たに・かな)1992年11月21日生まれ、26歳。徳島県徳島市出身。女性では日本国内2人目のプロゲーマーで、国内外で高い人気を誇る。高校時代に放課後、ゲームセンターに通っていた時に格闘ゲーム「鉄拳」に熱中し、現在に至る。MBS「YUBIWAZA」に準レギュラーとして出演中。