たぬかな 最大目標EVOベスト32以上!!悔しいけど成長感じたチクリンカップ
大阪に拠点を置くeスポーツチーム「サイクロプス大阪」を応援する月イチ企画。今回の「月刊たぬかな」ではチクリンカップ、Wellplayed Challenger(以下WC)を振り返る。順位こそ振るわなかったが、強い相手との対戦に成長を感じ、最大目標であるEVOに臨む。
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-チクリンカップでは惜しい試合を落としてしまった。
「この大会は道場大会でポイントを持っているのでシードからでした。4回戦のちりちり選手に1本目は取ったのですが、2本目から流れを持っていかれて1ー2で負けてしまいました。勝てそうだっただけに『ここ取れてたらなあ』と思うと悔しかったです。でも、今年のEVO Japanで対戦した時はストレート負けだったので『1本取れた』のは成長なのかなと思いました」
-この大会では面白い選手を見つけた。
「そうですね、この大会で3位になったイタリア人のDanielmado(ダニエルマド)選手がすごかったですね。2年前に鉄拳を初めてさわって、本当に好きすぎてここまで強くなったみたいです。人間的にもラテン系のノリというか、バイタリティーが高い人ですね。吸収力がすごいのでまだまだ強くなりそうです」
-WCでは予想しない強豪が現れた。
「WCはダメダメでした。1戦目はシードで、2戦目は落ち着いて勝ちましたが、3戦目の相手を見誤りました。予想していた相手が負けてしまい、ノーマークだったアマチュア選手との対戦で負けてしまいました。その選手は大会にはほとんど出ないけどめっちゃ強い選手で、私に勝った後に韓国で一番強いといわれるLowHigh(ロウハイ)選手とフルセットに追い詰めるくらい強かったです。こんなに強い選手がいたのはびっくりしました」
-最大目標のEVOに向けての意気込み、目標は。
「去年よりは確実に実力は上がっているはずですが、まだみんなの方が上なのかなと思います。ただチクリンカップでの戦いのように、これまでストレートで負けていた相手に『1本』は取れるようになりました。半年くらいかけて1本分は近づいたのかな。目標は去年の順位(49位タイ)以上。最初のプールでどこに入るかという運の部分は大きいが、必ずウィナーズで抜けてトーナメントに行きたいです。ベスト32以上でポイントが取れたら自分をほめたいですね」
◆たぬかな(本名谷加奈=たに・かな)1992年11月21日生まれ、26歳。徳島県徳島市出身。女性では日本国内2人目のプロゲーマーで、国内外で高い人気を誇る。高校時代に放課後、ゲームセンターに通っていた時に格闘ゲーム「鉄拳」に熱中し、現在に至る。MBS「YUBIWAZA」に準レギュラーとして出演中。