たぬかなの願い 女性限定大会増えてほしい…初心者が参加しやすくなる
大阪に拠点を置くeスポーツチーム「サイクロプス大阪」を応援する月イチ企画。今回の「月刊たぬかな」ではRev Major、STARGAMERS COMMUNITY FESTIVAL GIRLS ONLY BATTLE(以下SCF GOB)を振り返る。女性限定大会でプロとしてのプレッシャーを感じつつ、ワールドツアーのファイナルが近づいてきた。
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-Rev Majorではワールドツアーのポイントを獲得できた。
「正直結構頑張ったと思うけれど、この時期に1ポイントだけでは意味がない。バンコクのファイナルに向けて『試す』という感じになった。ルーザーズの準決勝で対戦したJSSN選手はフィリピンのプロで初対戦でした。最近出たキャラのアーマーキングを使っていて、あまり対策ができていなくて負けてしまいました。初対戦だと『この攻撃に相手はどう行動するのか』というデータを取らないといけないので、難しいですね。うまい人はデータを取るのが早いです」
-女性限定大会のSCF GOB予選は3位で通過し、12月の本選出場を決めた。
「危なかったですが、何とか通過できました。最後の3位決定戦は最初に2本取られて、そこから逆転勝ちしました。もっと余裕を持って勝てるようにしたいですね。オンラインだとタイムラグがあったりするので、相手の攻撃をいつもの感覚なら避けられるのに当たってしまったり、安定しにくい戦いになってしまいました」
-「女性限定大会」については。
「鉄拳を含め、ほとんどないです。ゲームが好きな女の子はいても『大会に出たい』と思う人までは少ないと思います。ただ、鉄拳はまだ他と比べると大会に出る女性ゲーマーが多いですね。もちろん私も、女性同士の対戦になったときは負けたくない気持ちが強くなります。今回のSCF GOB予選は『女性限定大会でプロの私は勝たないと』とプレッシャーがすごかったです。大会は増えてほしいですし、クラスを設けるなどすれば初心者も参加しやすくなると思います」
-12月のワールドツアーファイナルが近づいてきた。
「どうしても勝ちたいと思う、運も含めてすべてを使いたい。ポイントでは厳しいので最終予選に向けて11月の大会出場は少し控えて、新キャラも含めて練度を上げていきます」
◆たぬかな(本名谷加奈=たに・かな)1992年11月21日生まれ、26歳。徳島県徳島市出身。女性では日本国内2人目のプロゲーマーで、国内外で高い人気を誇る。高校時代に放課後、ゲームセンターに通っていた時に格闘ゲーム「鉄拳」に熱中し、現在に至る。MBS「YUBIWAZA」に準レギュラーとして出演中。
女性限定大会でプロとしてのプレッシャーを感じたというたぬかな