高橋、羽生に「勝っておきたい」

 フィギュアスケート四大陸選手権(8日開幕・大阪市中央体育館)の公式練習が6日始まり、男子の高橋大輔(26)=関大大学院、羽生結弦(18)=東北高、無良崇人(21)=中京大=がリンクの感触を確かめた。高橋は今大会からショートプログラム(SP)の曲をベートーベン作曲の「月光」に変更。今季1勝2敗と負け越している羽生へ“対抗心”もむき出しにした。2014年ソチ五輪まで、7日でちょうどあと1年。金メダルが期待される日本男子のエース争いが熱い!

 柔和な笑みを浮かべながらの言葉に、負けじ魂が宿っていた。今季ここまで1勝2敗。エース争いを繰り広げるお互いへの意識を聞かれた時だった。羽生が「よく『4度目の激突』と書かれているけど、気にしないようにしてる。常にベストを尽くせることが大事」と“大人な”返答をした一方、高橋は「世界選手権に向けて、ここで勝てば2勝2敗。できれば勝っておきたい。そうなれば自分自身も面白い。皆さんにも楽しんでもらえたら」と、逆に対決ムードをあおってみせた。

 対策は施してきた。今季はSPでハイスコアを連発する羽生に差をつけられることが多かったが、今大会からSPをこれまでの「ロックンロールメドレー」から、ベートーベン作曲の「月光」に変更。ニコライ・モロゾフコーチから提案があり「これまでのものも悪くないけど、点が出にくい雰囲気があった。久々のクラシックだけど、今まで以上に伸び伸び滑れるプログラム」。公式練習では激しいピアノの旋律に乗り、見事なステップを披露した。

 ソチ五輪まで、7日であと1年。ソチでの引退を明言している26歳にとって、それは残りの現役生活へのカウントダウンが始まったことを意味する。「本当に早いですね。無駄なことがないように、残りのスケート人生をやっていけたら」。思い描く最高のフィナーレまで、主役の座は譲らない。

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