真央、ヨナに最高演技ぶつける
「フィギュアスケート世界選手権」(13日開幕、カナダ・ロンドン)
フィギュアスケートの世界選手権に出場する女子の浅田真央(22)=中京大=が開幕前日の12日(日本時間13日)、日本勢の最後に現地入りし、本番会場で初練習に臨んだ。練習後にはキム・ヨナ(22)=韓国=の復帰による気持ちの高ぶりを明かし、ライバルの前で最高の演技を見せることを誓った。キム・ヨナも浅田の存在に言及。14日の女子SPを前に、2年ぶりの対決へのボルテージが上がってきた。
引き揚げる際、次の組でウオーミングアップを始めたキム・ヨナと目を合わすことはなかった。それでも、浅田の胸の内にはライバル復帰に伴う高揚感があった。
「昔からたくさん注目されてきているし、プラスもマイナスもあるけど、いいライバルがいることでたくさん成長できる」。明らかにキム・ヨナを念頭に置いた発言だった。ジュニア時代からしのぎを削ってきた同級生とは2年ぶりの対決だ。
「より一層盛り上がるし、注目される。自分としては最高レベルの演技をショートもフリーも決めるのが目標です」。
本番2日前に現地入りした。「昨年の世界選手権は早く入ったけど、調子を落として立て直せなかった」。時差ぼけのリスクを冒してでも、国内での直前調整を選んだ。フリーのプログラムにも手を加え、2月の四大陸選手権で2番目に跳んだ3回転半を冒頭に配し、連続3回転も3番目から2番目に繰り上げた。
初練習で3回転半は決められなかったものの、連続3回転は何度も着氷。通常よりも幅が4メートル狭い北米仕様のリンクだが「想像していたよりも狭かったけど、狭い方が歩くのが少ないのでいいかな」と笑わせた。