真央5位も「フリーで貢献したい」
「フィギュア世界国別対抗戦・第1日」(11日、代々木第1体育館)
男女SPなどが行われ、初日を終え、連覇を狙う日本は首位に立った。女子は浅田真央(22)=中京大=がトリプルアクセルでの転倒などで5位に終わったが、鈴木明子(28)=邦和スポーツランド=が貫禄の演技で2位。日本はペアが不参加のため、3種目のポイントで優勝を狙う。
「大好きなプログラム」と話すSP『アイ・ガット・リズム』を、最高の形で滑り納めはできなかった。軽快なリズムとともに滑り出した真央だったが、冒頭のトリプルアクセルで転倒。連続ジャンプでも回転不足を取られ、今季自己最低の59・39点で5位。演技後は唇をかみしめると、悔しそうな笑みを浮かべた。
鮮やかなオレンジ色の衣装、ポニーテール姿は、シニアデビューした2005年、軽快に『カルメン』を滑った15歳当時をほうふつとさせた。最愛の母匡子さんを亡くし、スランプに悩んだ昨季から、真央を立ち直らせた底抜けに明るいプログラム。「このプログラムに助けられたこともあった。いい演技ができなくて残念」と、悔やんだ。それでも、チームは首位。13日のフリーに向け「今日は足を引っ張ってしまった。フリーでは自分もチームに貢献したい」と、前を向いた。