美姫、首位発進も…課題山積み

 「フィギュアスケート・関東選手権・女子SP」(13日、新横浜スケートセンター)

 全日本選手権の予選となるシニアの女子ショートプログラム(SP)が行われ、公式戦としては10年12月の全日本選手権以来、2年10カ月ぶりの国内戦に臨んだ安藤美姫(25)=新横浜プリンスク=は56・25点で首位発進を決めた。今大会の上位7人が11月の東日本選手権(群馬)に進出するが、エントリーが5人しかいないため、14日のフリーでも欠場や棄権がなければ、自動的に通過となる。

 元世界女王の久々の国内での試合ということもありブロック大会としては異例の有料開催となった今大会。1000円のチケット完売で約800人の観衆が演技を見守ったが“復活”を印象付ける内容にはならなかった。

 冒頭で3回転ルッツ‐2回転ループを決めたが、続く3回転ループは回転不足。最後のスピンは4段階評価で最低評価の1に終わった。表現力を示す5項目の構成点も、復帰戦となったネーベルホルン杯(ドイツ)ほど伸びなかった。得点の56・25点は復帰戦より約3・5点低く、昨年の全日本選手権に当てはめると、7位相当だった。

 目標に掲げるソチ五輪出場へ五輪最終選考会となる全日本選手権で最低でも3位以内に入らなければ選考対象にもならないだけに、まだまだ課題は山積み。この日は本人の意向で、コメントはなし。14日のフリーへ、気持ちを高めた。

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