佳菜子4位発進 ジャンプに手応え

 「フィギュアスケートGPシリーズ第3戦・中国杯」(1日、北京)

 女子SPで、今季GP初戦の村上佳菜子(18)=中京大=は57・33点で4位と出遅れた。今井遥(20)=ムサシノク=は54・79点で5位。アデリナ・ソトニコワ(17)=ロシア=が66・03点でトップに立った。男子SPの小塚崇彦(24)=トヨタ自動車=は81・62点で3位。17歳の閻涵(エン・カン)=中国=が90・14点で首位発進した。

 連続3回転の2本目は両足着氷。直後の3回転ジャンプも回転不足を取られた。得点も伸びず、出遅れた。それでも村上に暗さはない。強調したのは収穫の方だった。

 「今の状態としては良かった。ジャンプを着氷できたのは今後につながる。すごく自信になりました」

 アップテンポなスイング・メドレー。点数が1・1倍になる後半に連続3回転ジャンプを入れるのは昨季と同じでも、常に激しく動いている分、体には負担がかかる。

 10年のGPファイナルで3位に入ったときと同じ会場。「3年前に比べたら足の振り方が抑えられてきている」。以前のジャンプは、大きく振り上げた反動で跳んでいた。

 見栄えが悪く安定性にも欠けるため、修正に取り組んできた。靴のエッジも軽くして、反動に頼らない跳び方を模索。「意識しなくても上がらなくなってきた」と手応えを語る。

 難関を乗り越え、不安は軽減された。「フリーはストーリーに沿って感情を出していけたら」。トップのソトニコワとは8・70点差。4位からの逆襲を狙う。

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