美姫、ソチへ崖っぷち…出遅れ13位

 「フィギュアスケート東日本選手権」(3日、群馬県総合SCアイスアリーナ)

 シニア女子ショートプログラム(SP)が行われ、4月の女児出産を経て、2014年ソチ五輪出場を目指す元世界女王の安藤美姫(25)=新横浜プリンスク=は、精彩を欠いた演技で41・97点と26人中13位。上位5人までに与えられる五輪最終選考会の全日本選手権(12月21日開幕・さいたまスーパーアリーナ)の出場権獲得へ、大ピンチに陥った。

 フィニッシュポーズすらも、きっちり止めることができず、体が後ろへと流れた。ガックリと肩を落とし、引き揚げる姿に、かつての世界女王の面影はない。表示された得点41・97点は、現行の採点法となって自己最低点。13位と大きく出遅れ、ソチ五輪絶望の危機に陥った。

 冒頭の3回転ルッツが回転不足となると、続く3回転ループは踏み切りに失敗し、1回転もできなかった。スピン、ステップも緩慢さが目立ち、かつて8点台を並べていた表現力を示す5項目の構成点はほとんど5点台と厳しい数字が並んだ。

 復帰戦のネーベルホルン杯、関東選手権と滑る度に得点が落ちていく。「今はまだ(五輪に)一番遠いところにいる」と話していた安藤。関東選手権から今大会までに2つのトークショーに出演するなど余裕を感じさせる調整だったが、現実は甘くなかった。

 この日、取材対応はなし。全日本出場圏内の5位とは5・58点差。意地を見せられなければ、“ママ美姫”の夢は道半ばで終わりを迎える。

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