町田「最高傑作」で首位発進!歴代3位
「フィギュアスケート世界選手権・男子SP」(26日、さいたまSA)
五輪5位の町田樹(24)=関大=は自己ベストを更新する98・21点で首位に立った。
“氷上の哲学者”が、世界王者の称号に王手をかけた。ソチ五輪5位の町田が、完璧な演技で世界歴代3位の98・21点。堂々の首位発進を決めた。
2分50秒間の圧巻の“町田ワールド”が、会場を包み込んだ。演技後は派手なアクションはなく、ひざをついたまま誇らしげに胸を張った。「氷にいる間は一つの作品。ガッツポーズはいらないという判断でした」と、サラリと言ってのけた。
ソチ五輪では1つのジャンプのミスが響き、メダルを逃したが、その悔しさが男を進化させた。「五輪の僕より、全然進化した僕がいる。町田樹史上最高傑作を最高傑作の形でお届けできた」
優勝の懸かる28日のフリー。「得点も、この幸せな気持ちも一切捨てる」。我欲は捨て、至高の演技を目指すだけだ。