「フィギュア・ＧＰシリーズ第２戦・スケートカナダ」（１日、ケロウナ）

　男女フリーを行い、男子でショートプログラム（ＳＰ）２位の無良崇人（２３）＝ＨＩＲＯＴＡ＝が１位となり、合計２５５・８１点で優勝した。ＧＰシリーズは１２年フランス杯以来の２勝目。小塚崇彦（トヨタ自動車）は８位。女子はＳＰ４位の宮原知子（大阪・関大高）が３位となり、合計でも３位に入ってＧＰシリーズ初の表彰台に上がった。本郷理華（愛知みずほ大瑞穂高）は５位だった。

　「オペラ座の怪人」を力強く、美しく演じ終えた無良は会心の出来にガッツポーズ。フリーの自己ベストとなる１７３・２４点が表示されると「キス・アンド・クライ」で感極まって泣きだした。「今までスケートをしてきた中で一番いい試合だった。本当に良かった」と興奮冷めやらぬ様子だった。

　冒頭で２度の４回転トーループを決めた。オフに長野五輪金メダルのクーリック氏に指導を仰いだ成果で高さ、着氷の滑らかさとも申し分なかった。中盤以降もトリプルアクセル（３回転半ジャンプ）やスピンで観客を魅了。最後は会場全体が総立ちになった。

　高橋大輔や織田信成が引退し、日本男子は世代交代のシーズン。第１戦スケートアメリカの町田樹（関大）に続く優勝を逆転で飾った。