小塚SP3位 完全復活へフリー決める
「フィギュアGPシリーズ第4戦・ロシア杯」(14日、モスクワ)
男子ショートプログラム(SP)で小塚崇彦(トヨタ自動車)が81・38点で3位につけた。昨季の世界選手権銅メダリストのハビエル・フェルナンデス(スペイン)が4回転サルコーを決め、93・92点でトップに立った。
精神面が復活の鍵だ。昨季はソチ五輪出場を逃し、今季はGP初戦のスケートカナダ8位と精彩を欠いた小塚が、まずまずのスタート。「きょうは気持ちが入っていた」と納得した。
冒頭の4回転トーループは着氷が乱れ、2連続3回転ジャンプは後ろのトーループが回転不足となったが、集中を切らさずに滑りきった。他の要素では出来栄えでいずれも加点を引き出した。
ソチ後に現役続行を決意したが、やる気が湧かなかった。テレビドラマの再放送を見て、自分が燃え尽き症候群になっていることに気づいた。
気持ちが盛り上がらない原因を自覚したことと2週間前の惨敗が重なり、スイッチが入った。「最後のピースをかちっとはめて日本に帰りたい」とフリーでの好結果を誓った。