本郷理華がV!女子今季初のGP制覇
「フィギュアスケートGPシリーズ・ロシア杯」(15日、モスクワ)
女子でGP出場2大会目だった18歳の本郷理華(愛知みずほ大瑞穂高)がショートプログラム(SP)2位からフリーで逆転し、自己ベストを更新する合計178・00点で初優勝した。日本女子のGP制覇は今季初めて。アンナ・ポゴリラヤ(ロシア)が2位。大庭雅(中京大)は6位だった。14日に行われた男子SPで小塚崇彦(トヨタ自動車)は3位だった。
オペラ「カルメン」の曲に乗って妖艶な女性を演じた。本郷は目立ったミスなく演技を終えると、両手でガッツポーズ。「今持っているものを全て出し切れた」。GP2戦目にして表彰台の真ん中を射止めた。
ポイントに挙げていた冒頭の2連続3回転ジャンプで着氷し、流れをつかんだ。「最初は緊張したが、ジャンプで立てたので勢いがついた」。GPデビュー戦だった2週間前のスケートカナダで出した合計得点の自己ベストをさらに6・53点更新した。
日本の女子を引っ張ってきた浅田真央(中京大)が休養中で、鈴木明子は引退。今季、予想もしていなかったGPデビューを果たした18歳の新星は「しっかりチャンスを生かせるように頑張りたい」と話していた。目標とする18年平昌(ピョンチャン)冬季五輪出場へ、大きく弾みをつけた。