佳菜子3位 フリーは「最高の演技で」
「フィギュアGPシリーズ第6戦・NHK杯」(28日、なみはやドーム)
女子SPで村上佳菜子(20)=中京大=は64・38点で3位、宮原知子(16)=大阪・関大高=は60・69点で4位につけた。
村上は冒頭の連続3回転ジャンプこそ、後半が回転不足となったが、その後は完ぺきに「オペラ座の怪人」のヒロイン、クリスティーヌを華麗に演じきった。「気持ち良かったし、結構うれしかった」と声を弾ませた。
ただ、上位2人が村上を上回り、SPは3位。優勝で決定し、2位で2戦の総得点の争いとなるファイナル進出へ黄信号がともった。日本女子にとって14季ぶりにファイナル進出者がゼロとなる危機だ。
浅田真央が休養し、鈴木明子が引退した今季、エースを担う村上は言い切った。「今年は強い意志で臨んでいる。去年までの弱い自分はいない」。そして「最高の演技でファイナルのチケットを勝ち取りたい」と宣言した。フリーは、男役のファントムを演じる「オペラ座の怪人」。SPとは対照的な力強い演技で、歴史をつなぐ。