羽生と一問一答「ありがとう伝えたい」
「フィギュアスケートGPファイナル」(13日、バルセロナ)
男子はソチ冬季五輪王者の羽生結弦(20)=ANA=が今季世界最高の合計288・16点で2連覇した。男子の2連覇は史上3人目で日本人では初めて。無良崇人(23)=HIROTA=は5位で、SP2位の町田樹(24)=関大=は最下位の6位に順位を落とした。女子で初出場の本郷理華(18)=愛知みずほ大瑞穂高=はSPに続きフリーも5位だったが、合計176・13点で6位に終わった。
羽生はこぼれんばかりの笑みで優勝インタビューに答えた。
-圧勝で2連覇。
「優勝よりも自分の演技ができたことの方がうれしい。今、スケートができることが、僕にとって一番の幸せ。チーム、関係者、観客、世界中のフィギュアファンに『ありがとう』と伝えたい」
-2種類の4回転ジャンプが決まった。
「出番の前に初めて(トリプル)アクセルをやった。何となく(体が)動ききらない感覚があったから。(4回転)サルコーは跳んだ瞬間『きた!』と思った」
-中国杯での激突後の体調は。
「良くはなってきている。アクシデントによる影響はほとんど体にないと思っている。練習に耐えた自分の体にも感謝しないといけない」
-これで完全復活か。
「ほぼパーフェクトだったのは大きな進歩だが、4回転トーループを演技後半に入れられていない」
-けがを乗り越えての優勝。
「ファン、チーム、関係者に背中を押されてこういう結果になった。練習や運だけじゃ勝てないと実感した。アクシデントが五輪の次のシーズンで幸せだった。誰もが経験できることじゃない。この状況に陥った中でどう練習したらいいかをつかみ、周りの支援を実感できる機会になった」