本郷が首位発進「できることを出せた」

 「フィギュアスケート全日本選手権」(27日、長野市ビッグハット)

 166センチの高身長と、長い手足を生かしたダイナミックな演技で、本郷が女王の座を手繰り寄せた。冒頭の連続3回転を含め、全てのジャンプを完ぺきに成功。「順位や得点より、自分ができることを出せてうれしかった」と笑顔がはじけた。

 11月のロシア杯でGPシリーズ初優勝、12月のGPファイナルに繰り上がりながら出場権を獲得。日本女子14季ぶりのファイナル進出者0となる危機を救った急成長の18歳だ。ファイナル後には海外のトップ選手の姿を刺激に、同じ長久保コーチの門下生で昨年の全日本女王の鈴木明子さんから表現面や視線のアドバイスを受け、演技を進化させた。

 初優勝の懸かる28日のフリー。「SP1位だけど、フリーはフリー。自分ができることをやりたい」と、自然体で頂点を狙う。

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