羽生が手術 世界選手権大ピンチ!?

 日本スケート連盟は30日、フィギュアスケート男子ソチ五輪金メダリストの羽生結弦(20)=ANA=が、都内の病院で「尿膜管遺残症」と診断され、同日手術したと発表した。羽生は3連覇した全日本選手権の後、12月中旬から続く腹痛のため、28日から都内の病院で精密検査を受けていた。2週間の入院治療と1カ月の安静加療が必要で、連覇の懸かる世界選手権(来年3月、上海)出場にも影響が出る可能性がある。

 フィギュア界にとどまらず、日本中のファンに衝撃が走った。腹痛を訴えていた羽生が、尿膜管遺残症と診断され、この日手術したと日本スケート連盟が発表。今後は2週間の入院治療と、1カ月の安静加療が必要で、代表入りした世界選手権出場も危ぶまれる事態となった。

 羽生は28日まで行われた全日本選手権で3連覇を達成し、世界選手権の代表に決定。ただ、12月上旬のGPファイナルから続く腹痛のため、精密検査を受けることを発表。そして29日のエキシビションを欠場し、都内で精密検査を受けていた。

 27日のフリーの演技後には、過去にないほど息を切らし、汗がしたたり落ちていた。「体調が悪くて、ちょっと大変でした」とコメント。エキシビションを欠場する際、「ファイナルの期間中から断続的に腹痛がありました。帰国後、医師に相談した結果、精密検査を行うことを勧められました。まずはしっかり検査を行い、今後については改めてご報告させていただきます」と、説明していた。

 今季の羽生は11月の中国杯で他選手と衝突し、頭部、腹部など計5カ所を負傷。一時は選手生命も危ぶまれたが、1カ月後のGPファイナルで連覇を達成し、全日本も圧倒的な強さで3連覇を達成した。しかし今回、再びアクシデントに直面。当面は治療に専念し、練習再開は状態をみながら判断していくことになる。

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