宮原SP3位で自己ベスト更新!
「フィギュアスケート世界選手権・女子SP」(26日、上海)
女子ショートプログラム(SP)で全日本選手権優勝の宮原知子(17)=大阪・関大高=が26日、自己ベストの67・02点で3位につけた。村上佳菜子(20)=中京大=は65・48点で4位、本郷理華(18)=愛知みずほ大瑞穂高=は自己ベストの62・17点で5位となった。グランプリ・ファイナルとの2冠を狙う18歳のエリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)が世界歴代3位の77・62点で首位に立った。
この日が17歳の誕生日だった。宮原が自己ベストを2・18上回る67・02点で3位発進。初の世界選手権に、「想像したより高い点数が出てうれしい」と笑みが広がった。
課題だった冒頭のルッツ-トーループの連続3回転を決め、勢いに乗った。他の二つのジャンプも難なくこなし、スピンとステップは全て最高難度のレベル4を引き出した。「すごくジャンプも良かったし、気持ちよく滑れた」とうなずいた。
浜田コーチは「ジャンプ力があるわけではない」と話す。ジャンプの成否の鍵は、跳んだ際の体の軸にある。昨年末に日本一の座に就いても「横柄になったことが1秒もない」(同コーチ)といい、軸が傾きがちだった3回転ルッツを修正し成果を出した。
ロシア勢ら強豪が居並ぶ中でも「自分に集中」をテーマに置く。SPで好結果を出したが、「このままフリーも頑張って、思い出に残る楽しい試合になればいい」と自己最高得点を狙う。