17歳の宇野躍動、堂々のGPデビュー

 「フィギュアスケート・GPシリーズ第1戦・スケートアメリカ」(24日、ミルウォーキー)

 男子は17歳の宇野昌磨(愛知・中京大中京高)が合計257・43点の2位でシニアのGPデビュー戦を飾った。女子では宮原知子(17)=大阪・関大高=が3位に入った。ショートプログラム(SP)で4位と出遅れた宇野は、この日のフリーで4回転-2回転の連続ジャンプを決めるなどトップの176・65点を出し、順位を上げた。宮原はSPに続いてフリーも122・95点の3位で合計188・07点だった。

 SPの出遅れが響き、シニアGPデビュー戦での優勝という快挙にはわずか1・52点届かなかった。宇野は「点差が点差なので、悔しさは隠せない」と話したが、フリーはトップで堂々の銀メダルを手にした。

 疲労がたまる演技後半、ジャンプの基礎点が上がる局面で勝負強さを見せた。予定では単発だった4回転トーループを、2回転との連続ジャンプに切り替えた。果敢な挑戦を成功させ、ジュニア時代より30秒長い演技時間を見事に演じきった。

 昨季の世界ジュニア選手権を制し、今季からシニアに本格参戦した17歳のホープ。次戦は11月中旬のフランス杯。「やることを全部やれば、もっと上を目指せる」とGPファイナル出場(12月・バルセロナ)も視界に捉えている。

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