フィギュア・宇野GPファイナルに進出
フィギュアスケート男子で今季グランプリ(GP)シリーズにデビューした宇野昌磨(17)=愛知・中京大中京高=が、総合ポイント上位で争うファイナル(12月・バルセロナ)の切符をつかんだ。23日、国際スケート連盟(ISU)がパリで起こった同時多発テロのため途中で中止したGP第4戦のフランス杯について、ショートプログラム(SP)の順位を最終成績とすると発表。宇野のGP初制覇とファイナル進出が決まった。
GP第1戦では2位に入っており、世界王者ハビエル・フェルナンデス(スペイン)に続く2番目のファイナル進出決定。昨季ジュニアのタイトルを総なめにした17歳の新鋭は日本連盟を通じて出した談話で「犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げます」とした上で「次戦に向けて自分にできることを精いっぱい準備していきたい」と気を引き締めた。
GPデビュー2戦目での優勝は、名古屋のスケート場で勧誘してくれた浅田真央(中京大)と同じ。男子では羽生結弦(ANA)や引退した高橋大輔も成し得なかった快挙で、実力がシニアでもトップレベルにあることを早くも証明した。