真央 SPの難易度落とし完璧目指す
「フィギュアスケート・全日本選手権」(25日開幕・札幌市真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)
24日は非公式練習が行われ、胃腸炎により、GPファイナルのエキシビションを欠場した女子の浅田真央(25)=中京大=は得意のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決め、不安を一掃。SPの難易度を落とし、完璧な演技で今年を締めくくることを誓った。
胃腸炎を患ったGPファイナルから2週間。状態が懸念された真央だったが、切れ味鋭いトリプルアクセルで不安を吹き飛ばした。練習ではほぼミスなく成功。ファイナルから帰国後は、1日休んで練習を再開。「気持ちも調子も悪くない」と、笑顔も浮かんだ。
GP復帰戦だった中国杯で優勝して以降は、NHK杯3位、GPファイナル6位と苦戦が続く。今大会はSPの構成を変更することを決定。連続3回転ジャンプを3回転-2回転に、苦手な3回転ルッツをループにする。
佐藤信夫コーチによれば、GPファイナル後、真央の方から構成の変更を提案してきたという。佐藤コーチも「自分の理想を追いかけることだけがすべてじゃない」と助言し、変更を決定した。今季はここまで基礎点25・5点の世界最高難度の構成に挑戦してきたが、変更後は4・29点下がる21・21点。負担を軽減することで巻き返しのきっかけをつかむつもりだ。
クリスマスウイークにちなみ「SPもフリーも完璧にできれば、ベストなクリスマスになる」と誓った真央。世界選手権切符も懸かる2年ぶりの全日本。最高の結果を、自分へのプレゼントにする。