真央 新世代に見せるゾ貫禄舞!
「フィギュアスケート全日本選手権・第1日」(25日、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)
26日にショートプログラム(SP)を控える女子は、札幌市内の練習会場で公式練習を行った。昨季休養していたため、2年ぶりの全日本選手権出場となる浅田真央(25)=中京大=は、ジャンプの構成を変えたSPを入念に練習した。初めて出場選手最年長となって迎える年末の大一番。本田真凜(14)=関大中=ら新世代の選手に貫録を見せつける。
胃腸炎を発症し、6位に終わったGPファイナルから約2週間、状態は決して万全とは言い難い。前日練習に臨んだ真央は、トリプルアクセルで転倒するなどジャンプにはバラつきもあった。それでも連続3回転、3回転ルッツを回避し、難度を落としたSPの新構成を入念に調整し、得意のステップではキレのある動きで見るものを魅了した。決戦に向け、準備を整えた。
最高の状態ではなくても、真央にしかできない円熟の滑りがある。小学6年生の時に特例で出場した02年大会から数えて、13回目の全日本。長くともに戦ってきた鈴木明子や、安藤美姫らが引退したため、この大会を初めて最年長で迎えることになった。
24日の練習後には「1シーズン出てなかったので、久しぶりという感じがした。初めて会う選手もいるし、以前から知ってる選手もいる。みんなが集まる場所だなって」と話していた。休養中だった昨季に台頭してきた昨年3位の樋口、今季のジュニアGPファイナル銅メダルの本田らとは新世代の選手とは初対戦。連覇を狙う宮原知子もいる。ただ、3年ぶりの全日本戴冠へ譲るつもりはない。
「自分の演技をすることが一番。パーフェクトにすることがパーフェクト」という真央が“お姉さん”の滑りで女王の座に返り咲く。