宇野 羽生超えへ4回転ループ習得中
フィギュアスケート世界選手権(3~4月、米ボストン)代表の宇野昌磨(18)=愛知・中京大中京高=が5日、名古屋市内で行われた「名古屋フィギュアスケートフェスティバル」で、小中学生を指導した。その後、宇野は世界選手権へ向けトーループに加え、サルコー、ループという2種類の4回転ジャンプを練習していることを明らかにした。
サルコーは日本選手では羽生、村上大らがすでに演技構成に入れているが、ループは現役選手の実戦成功例がない。4回転ループの基礎点は12・00点でトーループの10・30、サルコーの10・50点に比べて高く、習得すれば2季ぶりの世界王者を目指す羽生を脅かす好材料となる。
「シーズン前半より成長した自分を残り2試合で見せたい気持ちはある。目に見える成長でいうと、新しい4回転を跳ぶということ」と宇野。ループは「2週間で1回くらい」の成功率というが、羽生も「世界選手権で跳びたい」と公言しており、どちらが先に成功させるか注目を集めそうだ。
▼ループ 後ろ向きの状態から右足のアウトエッジをカーブさせながら回転力を生かして跳ぶジャンプ。踏み切る直前に足をクロスさせるため、サルコーに比べてコントロールしにくい。