原監督激怒!連続出場中の坂本を途中交代「レギュラーにふさわしくない」

 【2011年8月1日付デイリースポーツ紙面より】  「ヤクルト6―6巨人」(31日、神宮)

 波に乗りきれない現状を象徴するゲームとなった。5点リードを追いつかれる悪夢のドロー。原監督は怒りをかみ殺し「うちのリリーフ陣が守れなかった」と振り返った。

 八回、痛恨プレーで追いつかれた。無死一、二塁。青木の高く弾んだゴロに二塁手の藤村が果敢に前へ突っ込んだが、バウンドを合わせきれずに後逸(記録は中前打)。1点差に迫られ、なお一、三塁のピンチを招いた。  田中は中飛に抑えたが、目を覆いたくなるプレーは再び起きた。1死一、三塁。川端の投ゴロをさばいた山口は本塁ではなく、二塁へ送球した。高いバウンド、打者走者の走力を考えれば、併殺は厳しい状況だったが、明らかな判断ミス。原監督も「あれは山口のボーンヘッド。あの場面であれはいけませんね」と厳しい表情を浮かべた。

 だが、敗因は藤村、山口だけではない。六回。2番手の越智が1回を投げきることができず、高木にバトンタッチ。その高木も安打と四球でピンチを広げると、川端に2点適時打を浴び、試合の流れはヤクルトに傾いた。

 凡フライを打ち上げ続ける坂本は途中交代となり、連続フルイニング出場は225試合でストップ。原監督は「レギュラーにふさわしくない」と激怒した。結果、内容ともに後味の悪いゲームとなってしまった。

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