マエケン、最高の新婚初星!99年佐々岡以来のノーヒットノーラン
【2012年4月7日付デイリースポーツ紙面より】
「DeNA0-2広島」(6日、横浜)
広島・前田健太投手(23)が6日、DeNA(1)戦(横浜スタジアム)で、中日・山本昌以来6年ぶり、プロ野球史上74人目(85度目)となるノーヒットノーランを達成した。内容は6三振、2四球で、六回2死から四球を与えるまではパーフェクト。広島では99年の佐々岡真司以来、4人目(6度目)の快挙となった。
大偉業まであと1人。真っ赤に染まった左翼席から“健太コール”の大合唱が響く。九回2死一塁。緊張に包まれた前田健が、こん身の力で梶谷にチェンジアップを投げ込んだ。すると、打ち取った打球は自らのグラブへ。一塁へ送球した瞬間、両手を横浜の夜空に高々と突き上げた。
広島では99年の佐々岡以来となるノーヒットノーラン。先輩から背番号18を受け継ぎ、偉業達成までも継承した。「興奮した。ノーヒットノーランをプロでできると思わなかった」と満面に笑みを浮かべた。
圧巻の投球だった。一回、金城への2球目にこの日最速の150キロをマーク。「6、7割の力で投げていたのにスピードが出ている。いい時のフォームで投げられている」。調子のよさを実感すると、その後もキレのある直球を中心に、スライダー、チェンジアップがさえ渡り、DeNA打線を抑え込んだ。
六回2死から代打内藤に四球を与えても、「完全試合は頭になかった」と動揺しなかった。ただ九回のマウンドに上がるときは昨年のヤクルトとの最終戦が頭によぎったという。九回1死まで無安打だったが、藤本に左翼線へ二塁打を打たれ、最後は逆転負けを喫した。「あれは昨年のシーズンを象徴していた」と振り返り、「これで成長できたかな」と微笑んだ。
今年1月にタレントの早穂さんと結婚し、生活は変わった。特に食事面では栄養を考えた料理をしてくれる。前田健が「もうお腹いっぱい」と言うと、愛妻から「食べないと勝てないよ」と注意されるという。「今まで勝っても喜んでもらえる人がいなかったけど、今は一緒に喜んでくれると思う」と頬を緩ませた。
中日との開幕戦ではふがいない投球で黒星を喫したが、その屈辱を晴らした。チームもこれで4連勝。「今年こそ優勝し、CSに進めるように勝ち星を重ねていきたい」。11日には24歳の誕生日を迎える右腕。その進化はとどまるところを知らない。
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「DeNA0-2広島」(6日、横浜)
広島・前田健太投手(23)が6日、DeNA(1)戦(横浜スタジアム)で、中日・山本昌以来6年ぶり、プロ野球史上74人目(85度目)となるノーヒットノーランを達成した。内容は6三振、2四球で、六回2死から四球を与えるまではパーフェクト。広島では99年の佐々岡真司以来、4人目(6度目)の快挙となった。
大偉業まであと1人。真っ赤に染まった左翼席から“健太コール”の大合唱が響く。九回2死一塁。緊張に包まれた前田健が、こん身の力で梶谷にチェンジアップを投げ込んだ。すると、打ち取った打球は自らのグラブへ。一塁へ送球した瞬間、両手を横浜の夜空に高々と突き上げた。
広島では99年の佐々岡以来となるノーヒットノーラン。先輩から背番号18を受け継ぎ、偉業達成までも継承した。「興奮した。ノーヒットノーランをプロでできると思わなかった」と満面に笑みを浮かべた。
圧巻の投球だった。一回、金城への2球目にこの日最速の150キロをマーク。「6、7割の力で投げていたのにスピードが出ている。いい時のフォームで投げられている」。調子のよさを実感すると、その後もキレのある直球を中心に、スライダー、チェンジアップがさえ渡り、DeNA打線を抑え込んだ。
六回2死から代打内藤に四球を与えても、「完全試合は頭になかった」と動揺しなかった。ただ九回のマウンドに上がるときは昨年のヤクルトとの最終戦が頭によぎったという。九回1死まで無安打だったが、藤本に左翼線へ二塁打を打たれ、最後は逆転負けを喫した。「あれは昨年のシーズンを象徴していた」と振り返り、「これで成長できたかな」と微笑んだ。
今年1月にタレントの早穂さんと結婚し、生活は変わった。特に食事面では栄養を考えた料理をしてくれる。前田健が「もうお腹いっぱい」と言うと、愛妻から「食べないと勝てないよ」と注意されるという。「今まで勝っても喜んでもらえる人がいなかったけど、今は一緒に喜んでくれると思う」と頬を緩ませた。
中日との開幕戦ではふがいない投球で黒星を喫したが、その屈辱を晴らした。チームもこれで4連勝。「今年こそ優勝し、CSに進めるように勝ち星を重ねていきたい」。11日には24歳の誕生日を迎える右腕。その進化はとどまるところを知らない。