萩野&瀬戸 共闘合宿でリオ金だ

 競泳のリオ五輪代表に選ばれ、ポーズをとる(前列左から)池江璃花子、金藤理絵、渡部香生子、星奈津美、(後列左から)平井伯昌監督、瀬戸大也、萩野公介、小関也朱篤(共同)
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 日本水泳連盟は11日、リオデジャネイロ五輪の代表34選手を発表し、都内で会見した平井伯昌監督(52)は「複数の金メダル」を目標に掲げた。また、五輪までの代表合宿では所属の垣根を越え、男子400メートル個人メドレーでともに金メダル候補の萩野公介(21)=東洋大=とライバルの瀬戸大也(21)=JSS毛呂山=を一緒に練習させるプランを明かした。

 宿命のライバルが“挙国一致”で共闘する。金メダルが期待される萩野と瀬戸が、5月までの3回の代表合宿で一緒に泳ぐプランが浮上。平井監督は「今日から代表チームを結成したので、所属の垣根を取っ払うのが一番かなと。一緒に練習したり、意思疎通を図りたい」と説明した。

 近年は代表合宿といえども、各選手が担当コーチと組んで別々のメニューをこなすことが当たり前となっている。平井監督は「所属単位で物事を考えすぎた。もっとみんなの力を結集しないと」と語り、チーム日本としてスクラムを組む必要性を説いた。

 危機感の表れでもある。夏の世界選手権のメダルは目標の2桁から半数以下の4個。リオ代表に内定した金メダリスト3人もその後の調整に苦しんだ。今回の日本選手権も代表34人のうち自己ベストを出したのは15人と物足りない数字が並ぶ。

 共闘について、萩野は「非常にいいこと」とうなずき、「勝ちたいと思う選手が隣で泳いでいると、心が折れちゃうところでも踏ん張りがきく」とプラス効果を挙げた。瀬戸も「マジっすか!!」と大興奮。「1人だと追い込む時にきついので」と心を躍らせた。

 引退した北島以来となる金メダルは日本の悲願。若きライバル同士による最強タッグで、ワン・ツーフィニッシュを狙う。

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