日本、韓敗で首位陥落 木村は右手負傷
「バレーボール女子・リオデジャネイロ五輪世界最終予選、日本1-3韓国」(17日、東京体育館)
世界ランク5位の日本は同9位の韓国に1-3で敗れ、初黒星を喫した。ともに2勝1敗となり、日本は2位に後退した。第1セットから韓国のエース金軟景を中心とした攻撃を止めきれず、2012年ロンドン五輪予選以来、4年ぶりに韓国に敗れた。日本は18日の第4戦でタイと対戦する。イタリアはドミニカ共和国をストレートで下し3連勝とした。
言い訳無用の完敗だった。試合を通じて、最も警戒していたはずの韓国のエース、金軟景を止めきれず、スパイクで24得点、計25得点を献上し、4年ぶりに韓国に敗戦。1人で21得点と孤軍奮闘した長岡は「1セット目を取りきれなかったのが大きかった。これが最終予選」と、唇をかみしめた。
韓国の力強いサーブでサーブレシーブも崩され、攻撃も機能しなかった。第1セットから今大会絶好調のサウスポーエース長岡頼みの単調な攻めが目立った。「サーブや攻め方などすべて後手後手に回ってしまった」と木村主将。次世代のエースと期待される古賀は今大会の不調を引きずるように切れ味を欠き、頼みの木村主将も第1セットのブロックの際に右手小指を負傷。第2セットまでコートに立ち続けたが、攻撃参加は大きく減った。木村は試合後、病院へ直行。今後への影響も懸念される。
まだ序盤戦が終わったばかり。ただ、4年前の最終予選では、開幕3連勝も韓国に敗れてからチームの勢いが完全に止まり、五輪切符獲得は最終戦のギリギリまで持ち越された。あの悪夢を再び繰り返すのか…。「短期決戦なので、気持ちを切り替える。タイ戦に全集中したい」と真鍋監督。“火の鳥ニッポン”4年間の真価が問われることになる。