福士ぶっつけ本番へ 右足甲を負傷
女子マラソン代表の福士加代子(34)=ワコール=が右足第4中足骨の故障のため、ハーフマラソンの部に出場を予定していた26日の函館マラソンを欠場することが22日、明らかになった。五輪までレースには出場せず、海外で調整を続けながら8月14日の本番に臨む方針。
金メダルから逆算していたはずの時計に狂いが生じそうだ。福士が、五輪前の最後のレースだった函館マラソンを欠場することになった。
指導する永山監督によると、6位に終わった5月15日のぎふ清流ハーフマラソンに出場した際には痛みがあった。その後、合宿先の米コロラド州ボールダーと、今月18日の帰国後に2回検査を受けた。骨折はしていなかったが、右足第4中足骨に炎症を起こしていた。
現在は20~30キロを走り込んでいるが、永山監督は「練習はできるが、痛みに強い子なので無理をすると(骨折の)危険性がある。早期回復には休むことが大事」と、回避の理由を説明した。
五輪にはぶっつけ本番で臨むことになる。永山監督は「マラソン強化に準ずる体幹やメンタル強化をする。(本番まで)残り50日の練習メニューを変える予定はない。転ばない限りは本番は大丈夫だと思う」と強調したものの、右足甲は昨年、手術した箇所だけに不安は募る。
福士は都内で、リオ五輪の公式計時を担うオメガの壮行会に出席した。黒いドレスにハイヒール姿で登場。高級時計を贈られ「五輪は最高の記録と金メダルで、公式時計の横で最高の笑顔でポーズしたい」と意気込んだが、笑顔とは裏腹に右足には不安を抱えている。