ラグビーW杯ここを見ろ 15年代表・伊藤鐘史氏が挙げる3つのポイント
決勝トーナメント進出のカギはアイルランド戦にあり-。2015年W杯イングランド大会日本代表の伊藤鐘史氏(38)=京産大コーチ=が、目標のベスト8を狙うジョセフ・ジャパンが属する1次リーグA組を予想した。3勝1分けで2位通過と期待を寄せ、初の8強入りには2戦目のアイルランド戦(28日、静岡)で引き分け以上が必要と分析。また、キーマンにはSO田村優(30)=キヤノン=を挙げた。
日本初開催のラグビーW杯。会場やテレビなどで初めて観戦する人も少なくないはず。そこで伊藤氏に見てほしいポイントをいくつか挙げてもらった。
【中間の40分】
「ボクシングに例えればジャブのような時間帯。一番戦術的なスマートさがいる時間です。最初と最後は見るべきですが、深みをもっと見たいなら間の40分を観察するのもいいのでは」
【スクラム】
「組む前の駆け引きですね。目線だったり、何かしゃべっているな、みたいな雰囲気。この状況から勝負は始まっている、というところを見るのも一つの方法かも。組みたい位置に取りたがるので」
【スクラムの重要性】
「もちろん局面や時間帯で変わりますが、ラインアウトよりスクラムの獲得の方が価値は高いと思っています。特にFWにとって押す、押されるはメンタル的な要素にすごく影響します。たとえ1メートルでもプッシュできれば、相手に与える印象は1メートル以上の価値があると思いますね」