ジョセフ語録で振り返るラグビー日本代表「ワンチーム」への軌跡
2016年9月にラグビー日本代表ヘッドコーチに就任したジェイミー・ジョセフ(49)。オールブラックスの経験を持ち、“平尾ジャパン”の中核として99年のW杯でも活躍した。前任のエディー・ジョーンズ氏(現イングランド・ヘッドコーチ)と比較されることを嫌い、独自の路線で日本代表を「ワンチーム」として鍛え上げてきた。語録と共にこれまでを振り返る。
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2016・1・21 ヘッドコーチ(HC)就任発表「日本ラグビーを前進させていくことは真の挑戦であり、名誉なことだ」
6・11 ○日本26-22カナダ●(米バンクーバー)
6・18 ●日本13-26スコットランド○(豊田)
6・25 ●日本16-21スコットランド○(味スタ=調布)
9・5 HC就任会見(都内)「私は(前HCの)エディー・ジョーンズではないので彼がやったことをそのままやるのではなく、自分が思うところをやっていく」
11・5 ●日本20-54アルゼンチン○(秩父宮)HC就任初戦で完敗。「決して諦めない。(終了間際の)レメキのトライが我々の象徴。ジャパンのファイティングスピリットは見せられた」
11・12 ○日本28-22ジョージア●(ジョージア・トリビシ)ジョセフ体制2試合目で初勝利。「いい球出しができれば勝てるという自信はあった。それが実現できた」
11・19 ●日本30-33ウェールズ○(英カーディフ)15年W杯8強に惜敗。「悔しいが、若いチームがこういう試合をできたのは大きな経験」
11・26 ●日本25-38フィジー○(仏バンヌ)
17・4・22 ○日本47-29韓国●(韓国) 4・29 ○日本80-10韓国●(秩父宮)
5・6 ○日本29-17香港●(秩父宮)
5・11 W杯組み合わせ抽選会(京都迎賓館) アイルランド、スコットランドと同組が決定。「厳しい組み合わせになったが、そこで戦えることは素晴らしいし光栄」
5・13 ○日本16-0香港●(香港) 6・10 ○日本33-21ルーマニア●(えがおスタ=熊本)リーチ・マイケルが代表復帰。「まだ(リーチと)一緒にやって5日目だが、彼はいいリーダーだと分かる」
6・17 ●日本22-55アイルランド○(静岡)W杯前哨戦で主力11人を欠くアイルランドに完敗。「準備は最高にできていたので非常に残念。死に物狂いで勝ちにいく気持ちが足りなかった」
10・3 サンウルブズHC就任会見(都内)日本代表HCとの兼任に「W杯で勝つためには、私がもっとサンウルブズに関わらないといけないと判断した」
10・28 ●日本27-47世界選抜○(レベスタ=博多)
11・2 W杯日本大会日程発表(都内)中7日が2度、中6日が1度と試合間隔が空いたことに「非常に恵まれた日程。どの試合も楽ではないと思うが、だからこそW杯はエキサイティングな大会だ」
11・5 ●日本30-オーストラリア63○(日産ス=横浜)世界ランク3位の強豪に対し後半に限れば27-28と善戦「一番苦戦したのは体格の大きな選手を止めること。ティア1(強豪国で構成される階級)と対戦する時の課題」
11・26 △日本23-23フランス△(仏ナンテール)W杯準優勝3回のフランスにリスク覚悟で攻め続け、価値あるドロー。「勝てる試合だったから残念だが、勝てるだけの試合をできたことは自信になる」
18・6・9 ○日本34-17イタリア●(大銀ド=大分)強豪イタリアに完勝。「2年間、このレベルの試合をやること、強豪に力量を見せるために選手たちは努力を重ねてきた」
6・16 ●日本22-25イタリア○(ノエスタ=神戸)
6・23 ○日本28-0ジョージア●(豊田)強化してきたスクラムで押し込み快勝。「昨シーズンからの成長が著しい」
10・26 ●日本28-31世界選抜○(花園)「10点満点で6点。やってきたことが機能した。一方でこれだけペナルティーをしてしまうと勝てない」
11・3 ●日本31-69ニュージーランド○(味スタ=調布)世界ランク1位に6度目の対戦で過去最多得点。「オールブラックス相手に5トライ。いい兆し。成長だと思う」
11・18 ●日本15-35イングランド○(英ロンドン) 前半をリードして折り返すなど世界ランク4位に善戦。「自分たちのパフォーマンスを発揮できたのは一つの収穫。後半に流れを失って(勝利を)逃してしまったのは課題」
11・24 ○日本32-27ロシア●(英キングホルム)W杯開幕戦で対戦するロシアにミス、反則を連発し辛勝。「ターンオーバーを10回許してしまい、ペナルティーも8回あった」
3・20 W杯開幕まであと半年。「想定通りにきていると思う。去年のオールブラックス戦、イングランド戦は期待以上。W杯ではトップ8を目指します」
7・27 パシフィック・ネーションズカップ○日本34-21フィジー●(釜石) 5トライで世界ランク9位の格上に圧勝。「ほとんどの時間帯で私たちのポゼッションが上回っていた」
8・3 パシフィック・ネーションズカップ○日本41-7トンガ●(花園)
8・10 パシフィック・ネーションズカップ○日本34-20米国●(フィジー・スパ)3連勝で3度目の優勝「誇らしい。W杯へいい予行演習になった。何となく構想はできている」
8・29 W杯メンバー31人発表(都内)「結束力の高いチームになった。(就任時は)偉業を達成できると確約できる気持ちはなかった。今では間違いなく言える」
9・6 ●日本7-41南アフリカ(熊谷)ミスや精度を欠くプレーで失点を重ね、優勝候補に完敗。「自分たちのミスで逆にやられてしまった。ハイキックで劣勢になった。対応できるようにしたい」