日本に追い風!マフィ&福岡アイルランド戦復帰 藤井委員長が示唆「どこで使うか」
「ラグビーW杯・1次リーグA組、日本-アイルランド」(28日、静岡スタジアム)
1次リーグA組の日本代表は次戦のアイルランド戦に向け、練習拠点の浜松市入りした。移動に先駆けて藤井雄一郎強化委員長(50)が都内で会見し、故障で初戦はメンバー外だったWTB福岡堅樹(27)=パナソニック=とナンバー8アマナキ・レレイ・マフィ(29)=NTTコミュニケーションズ=が復帰間近との見解を示した。アイルランドはスコットランドに27-3で完勝し、日本と勝ち点5で並んだ。
強豪アイルランド戦へ動きだした日本代表に追い風だ。W杯直前に右ふくらはぎを負傷し、別メニュー調整が続いていたWTB福岡について、藤井委員長は「昨日(21日)はほぼトップスピードで走っている」と状態を説明。その上で「どこ(の試合)で使うかだ」と語り、早期復帰の可能性を示唆した。
50メートル5秒8のスピードを武器とする福岡は6日の南アフリカ戦で、密集外で駆けだした直後に異変を訴えて退場。ベンチではうつろな表情を浮かべ、試合後は松葉づえをついてピッチを離れた。順当に2大会連続の選出を果たしながら、ロシア戦はベンチ入りせず、回復具合が焦点となっていた。
今後の欧州勢との対戦で、藤井委員長は「相手が対戦したことのないスピードを出せれば、いい勝負になる」とみる。福岡にGOサインが出れば、ロシア戦でチーム史上初の1試合3トライを挙げたWTB松島と並び、もう一枚のトライゲッターとして期待される。
同じく南ア戦で右肩を負傷したナンバー8マフィについても、「フルで練習している。特にけが人の扱いではない」と藤井委員長。前回大会の南ア戦で、パスで逆転トライを呼び込んだ男の復帰も近そうだ。1次リーグ突破を目指すチームは、経験値のあるチームメートの復帰を待ちつつ、強豪国との対戦に態勢を整えていく。