日本、途中出場の福岡がVトライ リーチ勝利に導く“プラン通りの金星”

後半 逆転トライを決める福岡堅樹=エコパスタジアム(撮影・中田匡峻)
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 「ラグビーW杯・1次リーグA組、日本19-12アイルランド」(28日、静岡スタジアム)

 日本が、優勝候補と目されているアイルランドに競り勝った。前回大会の南アフリカからに続く2大会連続の歴史的な勝利になった。試合を決めたのは途中出場のWTB(ウイング)福岡堅樹。インゴール付近からの攻撃で左サイドに展開し、しっかりと仕上げた。

 福岡は6日のテストマッチ・南アフリカ戦で右ふくらはぎを痛めて、回復が待たれていた。この試合も2日前に発表された当初のメンバー発表ではメンバーに入っていなかったが、トゥポウが左ハムストリングの負傷を理由にメンバーから外れ、リザーブだったレメキが先発メンバーに。空いたリザーブの1枠に福岡がエントリーされた。

 9-12と3点を追う場面。後半10分ごろに福岡が投入された後に、試合が大きく動いた。相手陣内に攻め込むと、細かく、素早いパスをつないで最後は福岡がしとめた。

 また、リザーブとしてエントリーし、ナンバー8マフィの負傷により投入されたリーチ・マイケルは、果敢なタックルや、ボールをこぼした際のフォロー、ゲインを切る突破と、いたる場面で体を張り日本を勝利に導いた。

 さらに、ベテランSH田中は19-12とリードを奪った場面のマイボールスクラムでしっかりと時間を使い、相手に反撃する時間を与えなかった。

 リードを許しても食らいつき、“インパクトを与える”ことを目的とした途中交代がことごとくハマる。“奇跡”とは違う、必然的な勝利だった。

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