福岡「スピード生かしたプレーを」 松島と“Wフェラーリ”でトライ量産だ

 会見中、笑顔で質問に答える福岡
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 「ラグビーW杯・1次リーグA組、日本-サモア」(5日、豊田スタジアム)

 サモア戦は、“ダブル・フェラーリ”だ。ラグビーの日本代表は30日、東京都内でサモア戦に向けて練習を再開した。アイルランド戦で殊勲のトライを決めたWTB福岡堅樹(27)=パナソニック=は先発入りが濃厚。WTB松島幸太朗(26)=サントリー=とともに日本が誇るフェラーリコンビが、そのスピードでトライを量産する。また日本と同じ1次リーグA組で、スコットランドはサモアを34-0で下し、勝ち点5を獲得した。

 静岡の歓喜は、もう過去のことだった。サモア戦に向けて練習を再開したジャパン。福岡はその空気を「あまりその感情に引きずられていないというか、いつも通りの、次の試合の準備に入れている」と冷静に話した。

 右ふくらはぎを痛めた影響で「100%ではない」という状態でヒーローになったアイルランド戦。現在の状態を「トップスピードで走るところは戻っている。まだ95~96%かなと思いますけど、試合までの準備期間に100%に照準を定めていきたい」と頼もしい。臨戦態勢は整った。

 期待感が膨らむ。ウイングは左に福岡、右に松島を起用する可能性は十分。ロシア戦後、ジョセフヘッドコーチは「松島はフェラーリ」と形容。その松島は「僕の中でフェラーリは福岡堅樹」と表現していた。

 福岡は「燃費が悪いという意味もあって…」と笑いを誘った後で、「褒め言葉として受け止めていますし、そう言ってもらったからには、スピードを生かしたプレーをしたい」と誓う。脅威のWフェラーリで出陣する。

 次戦の重要性を誰よりも知る。4年前は南アフリカに勝利した後、スコットランドに大敗。福岡が出場したのはその1試合のみ。

 「歴史的快挙と言われますけど、その後の試合がいかに大事かというのは2015年に負けた試合に出た身として一番分かっている。全員で共有してさらにいい準備をしていきたい」

 一分の油断すら排除して臨むサモア戦。左から福岡。右から松島。Wフェラーリが大型エンジンを全開にする。

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